毘沙門堂門跡 [旅]
洛東山科 天台宗の門跡寺院 毘沙門堂は山科駅を琵琶湖疏水に向かって上っていく。緩やかなのぼり道である。疏水の桜を見ながら上流へ程なく寺院への分かれ道。すぐである。急勾配の石段を上る。すでに山中である。創建は文武天皇の勅願で僧行基により開山。後西天皇の皇子公弁法親王が入寺してより門跡寺院となったとある。高い寺格と鄙びた風情を持つ。この時期京は催し物が多い。ここも琴の演奏があった。20双以上であろうか、満開の桜の山中での演奏は風雅である。桜、琴、着物、門跡寺院。東夷にとっては、この世のものとは思われない世界である。堂内は親切な案内の方がおり楽しい説明を聞きながら高貴なる気持ちに浸れる。いい時が流れる。今ここにあることに感謝である。
ありがとうございます
山奥の寺での
琴の演奏
雲上の世界でした
by churaumi (2007-05-14 01:14)
窓越しに
いつもの富士は
春霞
その向こうには
都の桜
by churaumi (2012-03-28 20:55)
あくまでも
焼けぬ文化
ここにある
人のつくりし
心のかたち
by churaumi (2012-07-13 02:34)
わびさびを
小間の世界で
よいしれる
雅はとおく
ありやなしやと
by churaumi (2020-10-21 10:06)