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図録 [文学]

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展覧会に行くたび増える図録。以前にも書いたが、もともとは嫌いである。まず押しつけがましい接写の態度が嫌いだ。いかにもこのように見える、感じられるものだといわんばかりだった。それはあなたの感じ方でしょう。私のとは違う。以前は。その点栞、目録のようなものは、固有名詞ばかりの説明ゆえに、押しつけがましい態度が見えない。すきだ。とはいえ、最近の、楽の定本 楽歴代、五島美術館 国宝源氏物語絵巻に見られるように、本物に迫る質感に努力されているように拝見することができるものがある。本物と対峙することと、写真一枚。違いすぎるハンデではあるが、その努力をこれらに見ることができる。見合い写真とお見合い。ともに大切なものである。そのものに会える展覧会とは素敵な機会である。今日の展覧会。近代の日本画展。映丘 芳崖 玉章 松園 大観などなど。日本画は心が落ち着く、なごみがある。いい時間を過ごすことができる。ありがたいことです。社会に事業を成し文化伝統を引き継ぐ生き方に感謝いたします。永久に栄えあれ。


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紫式部 角川書店編 ビギナーズクラシック日本の古典 源氏物語 この本も五島美術館の売店にあります。二冊一緒に求めることをお勧めいたします。源氏物語が飛躍的に身近になります。このてのほんが、日本の古典文学にも広がると、中学高校生には良いのではないだろうか。文化は人を育む。
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群書類従 [文学]

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塙保己一記念館に出会った。ふるっぽけた建物なのでなんとなく入ったら、学校で名前だけおぼえた塙保己一、群書類従。ここに来て初めて日本の伝統文化国学の思いに接する。盲目の青年は萩原宗固、山岡しゅんめいらから文学律令神道医学を学ぶ。般若心経 六国史を修める。盲目の国学者が愛する国の伝統文化国学を散逸することなく残そうと群書類従の編集、刊行、41年をかけて670冊の刊行を完了。さくらの版木17244枚。日本の文化伝統を木の板に彫り、印刷を行った。日本人の貴重な歴史書である。嘘のない歴史書、教育である。国学を学ばずして自分を知ることはないのである。イタリア人やドイツ人のように民族、文化を愛すべきであろう。ヘレンケラーは「私は子供のころ、母親から塙保己一先生をお手本にしなさいと励まされて育った」といっている。昭和12年来訪され塙保己一の銅像、版木に触れ思いを深くされたという。


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芥川賞 [文学]


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山と積まれた本。芥川賞受賞作品。「終の住処」 人生とは、流れていく時間、そのものなのだ、という。よどみなく流れる日本語。日本人の書いたうつくしい文章。声を出して朗読したら、祝詞のごとくもっと美しい日本語になるのであろう。神代の時代から流れる祝詞日本語。芥川賞受賞作品。うつくしい日本語である。日本文化のかほりがする。
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