井手の蛙 [文化]
井手の蛙(かわず)、都人の、歌人の心をはなさない。ここまで多くの歌人に詠まれる蛙も無かろう。「春にきく 井手の山吹 見つれども 蛙の声は 変らざりけり」 紀貫之 とある。桜のこの季節まだ山吹も蛙の鳴き声もすこし早いようだ。出来ることなら1000年の昔に戻り、この歌の風情に浸りたいものである。京都南禅寺 塔頭 南禅院の池にはここ井手の蛙が放たれている。亀山法皇遺愛の庭は回遊式庭園、心字池を持つ、この池に井手の蛙が、立田の楓がみごとな風情をあらわしている。地蔵禅院からここまで20分ぐらいか、ここから駅まですぐそこである。暖かくなりこの山里を、往時をしのび、都人になりきり散策するのもいい。里の人は健康のためにこのコースを散歩しているようだ。山吹の咲く頃また訪れたいものである。
ありがとうございます
86首もの和歌にも詠まれる井手の蛙
泣き声をきいてみたいものです
亀山法皇も愛した
井手の蛙
by churaumi (2008-04-09 07:42)
生きて今
たかが百年
蛙鳴く
by churaumi (2016-02-18 20:13)
繁縷花
想うこころに
井出のすむ あおざかな
by churaumi (2018-03-05 09:44)