茶会 [文化]
祇園に降る師走の雨は冷たく感じられた。それでも久しぶりの茶会楽しみである。すれ違う着物姿の方は、茶会の帰りであろう。その風情が見て取れる。ここの茶会では顔見知りにあうこともある。おかげで今回次客として座ることが出来た。正客の隣であり御亭主とのやりとりが良く聞こえる。今日のこの日のために使われる大切なお茶碗でいただける。次客までお点前さんの点てるお薄がいただける。ご亭主のお話によると、本席 床 沢庵和尚筆 狩野探幽画 大津馬 である。紫衣の事件のあと、沢庵和尚が大津に宿を取ったときの画賛である由。驚きの出会いである。茶碗は三田焼きの赤絵。土ものでの赤絵は珍しいようである。黒薩摩沈壽官 御本 3碗でた。大棗は波千鳥 ふぶき 釜は尻張である。茶席はすでに探幽の世界である。静かに降る雨、にえの音が心にのこる。みながよき出会いである。
一服の
お薄のために
ここにある
一期一会は
悲しい出逢い
by churaumi (2009-05-20 06:53)
お待合
相客にも
目をくれる
和服姿は
良き和みなる
by churaumi (2011-08-31 23:29)
茶会の
お点前さんは
若い人
通り相場か
留袖もいい
by churaumi (2011-08-31 23:45)
巻紙に
したためる文字
思い込め
会記にはえる
お茶道具よ
by churaumi (2011-08-31 23:52)
亭主の
着物姿は
美しく
お道具もまた
気高くやある
by churaumi (2011-08-31 23:56)
茶碗の
すすむ拝見
待ち遠し
人の作法は
気にかかるもの
by churaumi (2011-09-01 00:01)