こんな山の中に、かれんな萩が咲いている。私のような人間が愛でるのは合わないように思う。、万葉人のごとく感じるのは無理であろうとおもう。平安時代の貴族が愛でる萩。私のような現代人が愛でる萩、萩がかわいそうに思う。はぎと毛筆で書くとする。現代人の私と何世代も続く貴族が書く筆致筆勢の違いは、人とゴリラの違いはあろう。五島美術館の源氏物語絵巻を見ると、天女の文字としか思えない。貴族文化とはやはり貴族の文化なのだろう。來るつきは、梨の木神社の萩まつりである。境内の萩が可憐であろう。和歌が美しく詠まれる。夏休みであったお茶会も開かれる。楽しみな季節になる。
山門を
くぐる足音
萩月夜
by churaumi (2012-09-05 08:42)