円覚寺

鎌倉　円覚寺誇りに思う寺である。この寺の威容をみて優れて偉大な寺と思うこととしきりである。事実そうなのであるが、京都の朝廷の庇護下にある神社仏閣とは僻んで心を落としてしまう。やはり京の都平安の都が日本文化発祥であることに変わりはない。しかし我々にとって、ここの空気はなじみやすい。関東に住んでいると鎌倉が落ち着くのである。質実剛健が身についているのだろう。故に京の雅に憧れてしまうのであろう。平安でもなく鎌倉でもない現代でも拠り所を、帝おられた京都が、今でも都と思う信条がある。ただ長い期間東京に行幸されているいまでも京の都に陛下のお帰りをお待ちしている人々がいる。素晴らしいことである。いつのよも日本の文化はここにある。いにしえよりたみのへいあんをねがっておられる、有難いことである。神社仏閣はたみのくにのへいあんをんをきがしている。