秋月祭 [日本文化]
秋月祭初日時雨れるなか石山寺に向かう。六時の開門大門の前で待つ。雨は小雨であるが時々強く降っている。楽しみにしている舞台は待ちどうしいものである。紫式部ゆかりの地石山寺で体感する伝統文化、現代音楽。開演時間にはこの天気にもかかわらず立ち見も出ている。いつもの司会者の進行で観光協会会長のあいさつが始まる。第一部は舞と朗読で綴る源氏物語。栞には初秋の宴(源氏物語の世界を華麗に舞う)日本舞踊と朗読のコラボレーションによりHIKOTAならではの源氏物語を表現します。HIKOTA(舞踊家)二歳より日本舞踊の手解きを受け、20歳では柳流の師範となる。若き日本舞踊のユニット「我風」としてライブハウス等において日本舞踊を展開。その後、日本舞踊ををエンターテイメントとして楽しんでもらいたいという思いのもと、NHK「紅白歌合戦」・「おしゃれ工房」、読売テレビ「おネエ☆MANS!!」への出演。また、ドイツでのヘアーショウや、ニューヨーク・コロンビア大学のパフォーマンス等、国内外を問わず活躍中、とある。
貴族文化を表現する。身近に見るその衣装、繊細で優雅なまさに雅である。纏う踊り手の優雅さはここが天上典雅であることを思わせる。踊り手が十二単衣に負けていない、貴族であり文化である。朗読もまたこれが貴族のお声かとその時間の流れは優雅である。今日の出会い、この感動が生きている証。本物と出会うことがうれしい。
第二部はピアノ弾き語り まつらようこ 栞には滋賀県出身 自身の経験に基づいたリアリティのある言葉を切なく美しい旋律に乗せ、どこまでもまっすぐに、聞く人に届ける。クラシックピアノで培った表現力で歌を最大限引きたたせ、唯一無二の音楽を生み出し、その独自の世界観に聞くものを一瞬で引き込んでしまう。「一度聴いたら病みつきボイス」と表されるとおり、何度聞いてもまた聞きたくなる、進化し続けるシンガーソングライターである、とある。☆オリジナルアルバム「月と太陽」2000円好評発売中。
スレンダーな素晴らしい素敵な容姿。光源氏も迷い惑うことであろう。石山寺のこの岩肌ににしみいるおもいみごとな声量、想いは心にグサリ突き刺さる。ライブがいい。ピアノだけでもいい。素晴らしい演奏を見せつけてくる。自作の詩を曲をシャウトする。お声が演奏が肉体と共鳴する。生きていることをいま自覚している。また今日よき出会い感動でした。まつうらようこ初ワンマンコンサート 11月3日栗東芸術文化会館きらら中ホール。
秋月祭、今日の人も時もはなれ、くる満月にさそわれ、はじめて出会うきみ、その計らいとなるとは、今日のこの雨雲もしることはない。いまこの酔いのなかにも、満月に狭き床几の温もりのはなれることもない。はるかに奈良の都の月明かりにみゆるきみ。古都の茶室ににえのいざなう。二畳の小間にきみのそう。想いははるか遠くふみのあらんや。
十六夜の
おなじ月こそ
ともに見ゆ
てらすあかりの
きみにとどかん
by churaumi (2014-09-09 23:30)
瀬田川の
おもてを渡る
やわらかい
温もる風に
残る移り香
by churaumi (2014-09-12 20:07)
飲むほどに
重ねるほどに
温もりの
床几の狭き
触れる心や
by churaumi (2014-09-12 20:26)
石山の
十五夜にあり
照らされて
過ぎる日もまた
きみとありたい
by churaumi (2014-09-12 21:08)