みやこ [思い出]
東夷は新選組を喜ぶ。ここではちがうようだ。真実などという言葉は子供の常用語なのだろうか。たぶんそうだろう。新選組の屯所というのか幹部の屋敷は刀が振り回せないほど天井がj低い、お上のお達しでもあったようだが。この町での嫌われ者が隊士に殺された。その刀傷が梁に残っている。朝廷の守り手が貶められることは嫌いだが。東夷に祇園は夢の世界なのであったのだろう。身の処し方は難しい。
あじわう [思い出]
酒と一品。神代のむかしから日本酒と肴はめぐみであり、おそなえであろう。お下がりをいただく気持ちが大切なのだろう。伝統を食う。伝統を飲む。浮世の恵みなのかな。私はどこにいるのだろう。ここにいると東夷は料理に負けてしまう。料理も酒もつまらんものなのだが。つまらんものが勝ると迷いがでてくる。浮世は楽しいもの、都にすべてがある。酒もいいだが溺れてしまう。迷いを切り捨てるものはお濃茶の一服である。お濃茶は心の平安である。この時の流れほど清純な心の対峙はあるまいか。この時にこころをおいていく。ずっと浸っていたい。