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都都逸Ⅳ(どどいつ) [文学]



君の姿に 北斎もまた 描きたいだろ 立ち姿   

おいでなさいと さそうお部屋に ふとん一枚  枕二個 

好きだ好きだと せまってきても すぎたあとには いびきだけ

披露たのしく 新婦はえがお 男ばかりが くもりがお

あのひと探し ひとごみのなか  ふりむくかたは ふたりづれ

階段のぼり 八坂の塔へ ライトアップに 君の顔

かいだんのぼり 高台寺さん 肩寄せてみる 三重の塔

しずかに歩く 灯路祭り ふれし着物が すれるおと

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都都逸Ⅲ(どどいつ) [文学]




白いビキニに 白砂のビーチ 声を掛けずに おられない   (上記写真 久米島イーフビーチにて)

こうしのむこう 声掛けられて 渦巻くおもい 解き放つ

きみが近寄り 畳がすれる 立ち居振る舞い いつまでも

カメラ渡され 写真とりて 粋な二人に にがわらい

桜も見たし 錦も見たが 君に出会えし 京が在る

過ぎし一日 お前とともに その日二人の 祭りまで

秋の訪れ 東福寺にも この紅葉さえ きみと逢う

棚に飾れし 茶筅なれど みてに触れるは おまえだけ

杓よりおつ すいてきの音 にえのおととも 心地よし

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都都逸Ⅱ(どどいつ) [文学]



そんなところで 何しているの 家の前まで 携帯で

勧めるままに したたかのんで 股座すずし  今朝の床

惹かれてはいる 三味の音に 手をさし伸ばし つねられて

にえのおとする 御簾の向こう  胸の開きも おもてなし

御手にもたれる 茶杓にも  ありなんとほす わが身なれ

宵の扉を しずかに開ける  せんべい布団に われ二人

ちかよっていく はなれていくも 女心の 手管なり

あれやこれやと いいつくろって わての花瓶 おもたせに 

向こうの席に ワインをひとつ 想いとともに とどけてね

ちょいきになる」 隣の座敷 唄もなければ 声もなし

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