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京漬物 [文化]





京都といえば、好きな西利の漬物、あじゃり餅になってしまうのだが、通り一遍ではない奥の深さがありそうである。分かりはしないというのが、本音であるのだが。所詮東夷、ガイドブックと旧京都市内の知己に頼る程度である。最近ようやく分かってきたのだが、うまいモンというか、料理屋のご馳走というとは本当は、ご飯と漬物なのではなかろうかと思うようになってきた。懐石料理は、どうしても畏まってしまう、長い歴史の味、収斂された京風土の味なのである。いつも、ありがたく歴史を頂いている。お店が違っても京懐石である。季節の料理に大きな違いはないようにおもう。飽きてしまうということなのだろうか。飽きるというより、関東の人間には、この繊細な公家文化、食文化は、元々口にあわない京の味なのだろうか。本当のところよく分かりません。半世紀を越えて醤油一辺倒の食生活、ヤマサのたまりが染み付いているのですから。脳味噌もヤマサ醤油漬けなのだろう。
初めて食べた京漬物は、大安の千枚漬けである。世にこんなにおいしいお漬物があるとは、これが京都なのだと、感じ入った。天上人の味なのだと畏敬の念のすりこみである。京都の文化はひいき筋の文化である。京都の固有名詞にはすべてにひいき筋が居るのではなかろうか。文化をはぐくむお大尽が京のよさである。西利、土井、加藤みな京都文化である。いまだに京の味を愛してやまず、恐れ入っている。写真の漬物は、先生より贈っていただいた、千枚漬け、赤カブ、大根の浅漬けである。京都・錦小路 ますご tel 075-211-5346の漬物である。さっぱりした口当たりは、大安の上品さとは少し違い、食感がいい。懐石料理の最後に、ぶぶずけと漬物が出る。茶碗一杯の飯のために、その時間に合わせて、炊き立てを出す。おもてなしとはこの心意気なのではなかろうか。細かく刻んだ京漬物が一緒に出る。この漬物も華なのである。おもてなしをおいしく頂きました。


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