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平山郁夫 館 [文化]

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平和の祈り
栞には、平和を求めた遥かな思い「平和の祈り」と名付けられた、日本画の展示室では、仏教伝来をテーマに「シルクロードシリーズ」を描き続けた平山郁夫氏の当館所蔵作品330余点の中からテーマごとに60点余りを展示し、日本文化の源流に迫る平山郁夫氏の世界をご紹介しています。ここでは日本画展示の本来のあり方を追求し、やわらかな光の中で作品の魅力を最大限にお伝えしています、とある。今日は大学生の一団とお年寄りのグループが楽しそうに、真剣なまなざしである。長い人生の中で、画伯の絵を何度も見ているのだろう、話が弾んでいる。楼蘭をラクダに乗った隊商が行く、楼蘭の朝、夕、月が並んで展示してある三景に見入っている。その時代に吸い込まれるような錯覚に陥る。びっくりしました。今まで行った美術館では桜、紅葉、湖面、海などを多く見ていた。日本画とは桜と、水がすべてのようにも思っていました。砂漠のような異国の文化を日本画にする。驚嘆である。私はこのなかで青の絵が好きだ。素敵な青である。岩絵具(顔料)を膠(にかわ)に溶いた絵具を幾重にも塗り重ねて風物を描いく日本画。きょうも当館で、日本画を描く講習会が開かれている。たくさんの人が、岩絵具を溶くところから体験している。初めて岩絵具を見ることができました。日本画を体現できる素晴らしい企画である。来館者に対する心配りが嬉しい。予約が必要である。画伯は東京芸術大学出身であることは有名である。佐川美術館の三氏、楽吉左衛門氏、佐藤忠良氏もともに東京芸術大学の出身である。芸術家とはよき人のありようを教えてくれる。平和への祈りとは、人を被ばくさせてはいけない、そのような人を作ってもいけない、大学人への祈りにもおもえる。東電福島は日本人の記憶から消えることはないだろう。みんなで助け合わなければならない。落ち込んでもいられない。上を向いて歩こう。


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