おもい

大覚寺へ行く。何度もここにきている。茶会のまえに散策。弘法大師空海を宗祖と仰ぐ大覚寺派の総本山とある。嵯峨天皇の離宮である。古来よりいまも日本人の文化として、日本人が、世界の人々が誇りと受け入れている人類史上稀有な文化である。そしてその朝廷貴族文化に理解をしめす。稀有な美しいまた稀有な精神文化である。やっぱり日本人としての誇りであろう。人のつくった大沢の池、広沢の池。多くの人々の労働が努力があったことだろう。いま我々は美しいと観ることができる。いま大沢の池に映る比叡を美しいとみている。古来より今もまた帝は民の平安安寧を祈っている。これを最もよく見ている欧米の識者に驚く。今この景観にというよりこれを創りし古人の文化に努力に平伏する。有難いことである。カモの泳ぎに心の平安を見る。嵯峨天皇の離宮にみる。人の世もこうあれと大沢の池は比叡をうつす。有難いことである。