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もてなし [茶会]

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いつからの想いであったのだろうか。ずうっと前から今年の初釜を大覚寺に決めていた。初恋に似たときめきの恥ずかしさがある。この辺は都の北の外れさむいところだ。コートも着ずにマフラー一枚背広姿さむい。特別今日は寒い。京都駅からバスでまっすぐ来た。望雲亭へすすむ。お待合の画賛午の絵安寧にお人柄をみる。ご亭主の想いが迎えるよき出会いである。いつもながら会記を詠むお待合はご亭主を巡り巡る夢の世界である。これほど心躍るときめきはあるまい。ご亭主の選んだ今日の茶会の為のお道具組。美しい文字で書かれている、見事な筆さばきである。本席開ける襖に飛び込む大沢の池。水を見せるありえない贅に感激である。お床を拝見する。吸江済幼年筆萬歳萬歳萬歳九歳であったとおもう。素晴らしいお軸である。人の才とは見事なものである。拝見できることがありがたく感謝である。ご亭主に感謝申し上げます。花入れ古銅霊芝耳付にご亭主の想いが美しく咲く。香合は即全仁清写結文。炉縁菊桐唐草蒔絵而妙斉箱表朔作に九代浄元作紫野尻張釜の落ち着きがいい。即中斎好風炉先が風情である。厳かな献上棚、高台寺蒔絵大棗即中斎好箱に新年のこの良き日にこの出会いに感謝申し上げます。松川梅のうち今日の茶杓は松惶斎箱がいい仲だ。水指は膳所作、染付金蘭手而妙斉箱これがうれしい。膳所の、窯元の、お作が茶会のここにある事がなんと嬉しいことか。文化を残すことの、優れて人の才に感謝である。岩崎の家に感謝である。頂くお薄は大樋の黒銘老松即中斎箱九代長左衛門である。二椀は萩銘大内山即中斎箱十二代新兵衛による。建水は即中斎箱浄益の作。蓋置は即中斎筆による寿の字。主菓子は大徳寺の門前松屋籐兵衛製松の雪惶斎箱ヒダ製菓子器にのる。お干菓子は松屋製福梅が一閑による青漆四方盆即全箱にうつくしくのる。木瓢形近左作莨盆、煙草入れ胡麻竹分銅型宗伝作、火入れ南京赤絵唐子徳泉作灰の景色が見事な美しさである、如斎好筋キセル浄益作にてはふかしてみたいものだ。御茶は三友の白お詰めは小山園。ご亭主に今年一年の寿安寧祈願を感謝申し上げます。先生の在釜の折は勉強にまいりたいと思います。素晴らしいお点前よき師の教えであることを学びました。先生の御立ち居御振る舞いにこの国の文化を見ることができました。畳に正座するひとの美しくしさが文化であるとお会いすることによりお教え頂きました。また一つよき出会いでございました。沢山の学び沢山の出会いすばらしい茶席でした。ありがとうございます。


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