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おもい [日本文化]

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随分昔である。初めて先生に茶会へ連れてきていただいた。日傘を差してる着物姿の会員さんが思い出される。年月とは過ぎるものである。お待合は和泉式部稲荷詣之図が迎えてくれる。席入りまでまがありそうだ。なじみになった男の先生は前の席であったようだ。いつもの席なのだが役どころの違うこともあり次第次第を思い浮かべる。のんびり目を瞑っていると席入りである。床を拝見してから居ずまいを考えることが良いのだろうが。あいているところに座ってしまう。お薦めにより高座することとなった。後ろ見にお軸お花を拝見香合が見えない。後でゆっくり拝見することとなった。伯斎造松竹梅手付き煙草盆を下げて挨拶。いつも想うことであるが、キセルで吸ってみたいと駆られる。即全造松葉の絵火入れにキセルがあり刻み。珍事件が起こること間違いなしであろうか。お軸は菊花令人寿 香合は久寿家弘入造 真塗りの敷板に唐銅花入にははしばみ白玉椿。鵬雲斎大宗匠のいきおいを香合がお花が受けるありがたいお床である。萬斎造四季七宝蒔絵に与兵衛造布団釜が見事な落ち着きである。この見事な膨らみのある釜を観て座布団釜とみるはずかしくお軸の後ろに隠れたい気持ちである。風炉先は常什すす払いの箒が描かれている。棚は幹斎造銀杏水指は一重口十四代味楽造蒔絵大棗竜田川徹造茶杓又妙斎造高雄美しい取り合わせである。了入造黒松声で一服を戴く。主菓子は甘楽花子製あかときが正金造の仁清写に載る。幹斎造棚銀杏一重口の水指は十四代味楽造。茶杓は又妙斎作高雄蒔絵大棗は竜田川。了入造黒松声で一服有り難くいただく。甘楽花子製あかときが正金の仁清写に載る。箱書きお好の有り難いお道具組で一服を戴く。ゆっくり流れる煮えの音の中で雅を覚える。蓮客の笑顔和みのなかにも中田宗俊先生のお人柄に負うことのおもわれる。ご亭主との話の中でお花を伺うと蓮客の方々がそっと目線に席を譲ってくれる。臨機応変なのであろうなんと素敵な連客であろうか。前列に咲く花も又お美しいと声に出てしまいました。誘うご亭主のほほえみが有り難い席となりました。やはり文化とは人の作るひとなのであろうか。沿うこともなく有ることもなく只過ぎていくいつでもそうあるのであろうか。のこるおもいこそたからもの。


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