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春の名品選 [芸術]

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久しぶりの芸大。上野駅から上野の森美術館を通り、東京文化会館、国立西洋美術館、国立科学博物館、東京国立博物館、工事中の東京都美術館を横目に、パンダのいる上野動物園をやり過ごして、やっと東京藝術大学美術館に到着。東京のよさは、病院と美術館ではなかろうか。それとスモッグをなくした偉大な石原都知事であろうか。なんと言っても近代芸術はここ芸大から生まれている。今日の目的は300円で見られる芸大コレクション展-春の名品選であった。がしかし、「香り かぐわしき名宝展」も同時に開催されていた。1300円である。入るべきか非常に迷い気の重い決断となる。同じ建物の中で開催されているのだから、芸大の展示なのだからと自分をだまして観覧料大枚1300円を叩いた。香道に関しては、ほとんど知識も無く音声ガイドのレコーダーを借りて説明を聞いた。茶道と同じく仏教とともに香り文化は入ってきた。香道は特に貴族的要素が多いように思われる。そのお道具は見事な蒔絵を施してあり、ゆうがである。会場のところどころに香りをかぐ箱があり、ねり香、伽羅の香りを楽しむことが出来る。借り物ばかりの展示品の中で、心の救いは、焼き物の展示であった。仁清の色絵香炉、初代大樋長左衛門の獅子香炉、常慶の白楽獅子香炉、御舟、古径の画も心を和ませてくれた。たださすがに大学の美術館の展覧会、その起源から時系列を追って、香道を理解できるよう体系的に展示してある。多くの人が本物を見ながら、香道に接することが出来ただろう。


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本題の芸大コレクションはb2の入り口右側が日本画、左側が国宝 絵因果果経、洋画と続き、彫刻、工芸、仏教彫刻などが展示されている。春の新入学の季節、芸大のコレクション展が好きだ。芸術を志す新入生たちも、やはりこの展覧会を見るのだろう。それだけに、大学の気概、生徒に対する方向性のようなものが、示される展示なのではと思う。洋画は去年も高橋由一 鮭 であったように思う。小倉遊亀の径、 犬の鼻が子供の服のボタンに接している、なんとも楽しい画に思える。画家の卵が見る、絵の見方、感じ方は違うのだろうが、先入観に支配されながらも、その画に心が落ち着き、楽しさを覚える。わたしは幸せなのである。毎年芸大春のコレクション展が楽しみだ。


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日本画 [芸術]

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千鳥ヶ淵から広尾に移転した山種美術館。今日初めてきた。開館記念特別展Ⅱ 没後10年記念 東山魁夷と昭和の日本画 である。前回は速水御舟展であった。炎舞は二三年後の展示になるのであろう。第1章東京美術学校の師と仲間 第2章皇居新宮殿の絵画にちなんだ作品 第3章昭和の日本画 第4章魁夷が描く京の四季。満ち来る潮の前で皆ため息を着く。なんと晴れがましくも優雅である。巨大な壁面を埋め尽くす大作である。大観 玉堂 龍子による松竹梅3作 梅松竹3作が並ぶ。映丘 丘人もすきだ。山崎種二の情熱と人柄があってこその収集なのである。春三月ここのさくらが見たいものだ。千鳥ヶ淵が恋しくもある。


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素晴らしい美術館 [芸術]

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MIHO MUSEUM 常設展。案内に、コレクションは、茶道具から始まり、仏教美術、陶磁器、漆工などの日本美術から、やがて世界の古代美術へと発展してきました。東西文化を併せたコレクションは、約2000点からなり、常設展示のほか、季節により特別展を企画し、古代オリエントから日本にいたる美術品を常時250から500点公開しています、とある。これがなぜ、いまここにあるのか。そうといかけてしまう、ここに立つとき、時空を超えてその時代にいる。この像に、この画に対峙したとき、彼らは正しい歴史を語りかけてくる。彼らは正しい教えを語りかけてくる。ここに立たれることをおすすめします。


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