さくら [芸術]
さくらが咲いたという。うれしい事なのだが、叶うことなら、今年もいつも通りの時期に咲いて欲しいと願うばかりだ。落ち着けるさくらの名所千ケ淵の桜を見に来た。隣接する山種美術館の展示 「桜さくらサクラ」である。展示室最初の絵が石田武 千鳥ケ淵である。お堀のみなものなんとおだやかなことか。さくらのなんと清楚なことであろう、画家 石田武の心持が伝わってくる。この画家もこの画も山種美術館も千鳥ケ淵に深い縁を持っている。人には毎年誕生日が来るように、千鳥ケ淵には毎年お堀のさくらが、美術館のさくらが咲く。今年で見納めなのが残念である。奥村土牛のさくら「醍醐」が今年も醍醐寺に咲くであろう。泉涌寺襖絵のさくらが井手に、その見事な桜花を見せつけるだろう。この逢瀬がいつまでもつづくことを願っている。
さくら花
千鳥ヶ淵に
あればこそ
広尾は遠く
酔いの後先
by churaumi (2009-05-04 19:58)
毎年に
千鳥の桜
思い出す
飾る桜は
広尾の壁に
by churaumi (2011-03-10 18:30)
堀に映え
千鳥の桜
美しく
石田のふでは
広尾にうつる
by churaumi (2011-03-10 18:41)